労働政策審議会(厚生労働相の諮問機関)は18日の部会で、料理を宅配する「ウーバーイーツ」などの自転車配達員とフリーのITエンジニアについて、労災保険が利用できる特別加入制度の対象とすることを了承した。
 
厚労省による省令改正を経て、9月にも保険料の自己負担で加入できるようになる。
 
日本フードデリバリーサービス協会によると、自転車配達員は約9万人。労災保険の対象となるアルバイトではなく個人事業主として働く場合、業務中の交通事故などに対し十分に補償されないことが問題となっていた。
 
9月以降は自ら加入を申し込んで保険料を負担すれば、治療費の支給や休業補償が受けられる。配達員の運転マナーが悪いとの指摘もあるが、同協会担当者は部会で「交通安全講習などの啓発活動を進めたい」と説明した。(2021年6月18日 時事通信)
 
※運転マナー云々の議論はあるものの、労災保険に加入できることは労働者全体からみると一歩前進であろう。あとは手続きの簡素化を望みたい。