日銀が21日発表した7~9月期の資金循環統計(速報)によると、家計が保有する金融資産の残高は9月末時点で前年同月比2.7%増の1901兆円となり、過去最高だった。新型コロナウイルス流行による外出自粛や雇用不安などで消費が抑制されたためだ。
 
現預金残高は4.9%増の1034兆円。伸び率、残高とも最高を更新し家計の節約志向の強さを示した。内訳は現金が97兆円、預金が937兆円だった。政府による1人10万円の特別定額給付金が行き渡ったことも現預金を押し上げる要因となった。
 
家計の金融資産のうち、保険・年金などが0.3%増の530兆円だった。(2020年12月21日 共同通信)
 
※外出自粛よりも将来への不安が要因としてはもっとも大きいだろう。特別定額給付金も政府が意図したこととは異なってしまった。