週明け15日午前の東京株式市場で日経平均株価が大幅反発し、一時3万円の大台を突破した。取引時間中として3万円を上回るのはバブル経済期の1990年8月3日以来、約30年半ぶり。日米欧が新型コロナウイルスを受けた景気対策で進める大規模な金融緩和や財政出動が追い風となった。昨年10~12月期の実質国内総生産(GDP)速報値がプラス成長となり、好感する買い注文も入った。
ただ、コロナで緊急事態宣言が再発令されており企業業績の先行きには不透明感もにじむ。景気実態と懸け離れた株価上昇に過熱感が一段と高まっている。(2021年2月15日 共同通信)
※株価上昇は企業拡大路線に好影響であるとの見方もあるが、大多数を占める一般労働者にとっては何のメリットも感じないのが実感であろう。株価バブルはやはり危険な状況ではないか。